境内のご案内

総門

境内東側、奥州街道沿いにある総門。まっすぐ進むと「南無阿弥陀仏」と刻まれた、無能上人の六字名号碑が見えてきます。

御蔭之松(みかげのまつ)

県指定天然記念物。境内でひときわ目を引く笠松は、当山2世不能上人お手植えと伝わるアカマツ。樹齢約500年を数え、明治天皇巡幸の折、名付けられました。

参道

無能寺の参道はカギ型に曲がっているのが特徴です。町の喧騒から少し離れ、心静かにお参りいただけます。

山門

棟札によると現在の山門は慶応元年(1865)に再建されたもの。明治期まで律院(厳しい戒律を守る僧侶の学問所)でもあった無能寺は、外部との接触も限られていたと言われています。

本堂

創建当初の本堂は昭和の時代に火災で全焼。現在の本堂は昭和47年に再建されました。平成28年にスロープと専用入口を設置、また、トイレも改修してバリアフリー化を進めております。

鐘楼

寛政4年(1792)建立、文政4年(1821)再建。大みそかには23時頃から除夜の鐘を鳴らしています。桑折にはお寺がたくさん。町のあちこちから響く「ゴーン」という鐘の音は、とても風情があります。

動物供養塔

南側駐車場から門をくぐってすぐ右手にある動物供養塔。隣には戦時中に命を落とした徴用軍馬の碑があります。無能寺では古くから動物のための供養も行ってきました。

地蔵尊像(子育て地蔵)

無能寺開山の無能上人は地蔵菩薩の化身と言われており、境内や本堂内には多くの地蔵尊像があります。南門すぐの地蔵尊像は子育て地蔵。左手にある木の回し車は「地蔵車」と呼ばれており、回すことで功徳があるとされてきました。どうぞ子どもさんのお年の数だけお回しください。

永代供養塔

半田山を背に、南側駐車場を見るように建てられた永代供養塔。お彼岸やお盆など季節に合わせて塔に光がともされ、ご先祖さまのみ霊をお迎えします。

薬師堂

境内北側にある薬師堂は宝暦2年(1753)に再建されたものですが、建立はさらに200年以上ほどさかのぼると言われており、古くから桑折の町を見守ってきました。現在は8月第一日曜に祭礼が行われ、年に一度秘仏の薬師如来像をご開帳しております。