ご法要の際などにお渡ししている山型のマッチ、昨年からデザインが変わっております。
令和のお仏壇にも馴染むよう、長年お取引のあるマッチ屋さんにご無理を言って印刷をしていただきました。
蓮の花、無能上人の御影、無能上人が揮毫された「南無阿弥陀仏」の名号と花押(かおう)
上の面には無能上人作『勧進詠歌集』から一首。
「頼むぞよ 願う力はよわくとも 誓いの御手の つよきちからを」
「誓いの御手のつよきちから」とは、お念仏を称える人を必ず浄土にお導きします、という阿弥陀さまの本願(誓い)のこと。信じたくてもどこかで信じきれずにいる「よわい私」にも「つよきちから」の御手は差し伸べられているのですよ、という歌です。
裏面は満月です。私たち浄土宗の僧侶は「どうぞお念仏をお称えください」と皆さまにお勧めしていますが、中々おひとりでお称えするのは難しいかもしれません。ましてや自分自身が悲しみや苦しみの中にある時は尚の事です。
けれどそんな時だからこそ「南無阿弥陀仏」とお称えいただきたいなと思います。
声の大小、心の迷いの有無に関わらず、その声は必ずお浄土に届いております。
黒い方が30年以上前からのデザイン。
「ただ一向に念仏すべし」は法然上人の「一枚起請文」の一節。この起請文をお作りになった2日後に法然上人はお浄土へと旅立たれました。
今日は法然上人のご命日です。難しく考えずに、どうぞ「ただ一向に」南無阿弥陀仏、とお念仏をお称えください。